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経理業務を外注するメリット・デメリットとは?業者を選ぶポイントと注意点
公開日 : 2023.10.16
更新日 : 2023.10.16
多忙を極める経理業務を軽減したい、退職してしまった経理スタッフの代わりが見つからないと困っているなら、外注サービスの活用がおすすめです。
もっとも、会社の経営に大きく関わる重要なお金に関する業務だからこそ、外注にあたっての不安もあるのではないでしょうか。
そこで、この記事では外注するメリット・デメリットと注意点、業者選定のポイントを解説していきますので、参考にしてください。
経理業務を外注するメリット
経理業務を外注する主なメリットとして4つをご紹介します。
主なメリットの4つとはコア業務に専念できる、人材不足を短期間で解消できる、人件費を削減できる、経理業務のブラックボックス化の防止です。
それぞれのメリットについて、詳しく確認していきましょう。
メリット1.コア業務に専念できる
経理業務を外注するメリットの1つ目は、コア業務に専念できるようになることです。
日々の伝票入力や記帳業務など簡単にできる業務や単調業務、ルーティーン業務などを外部に任せることでコア業務に注力できるようになります。
コア業務は各企業によっても異なりますが、経理業務の最終確認や月次決算に向けての準備、経営判断のための財務リポートの作成などが考えられます。
中小企業や小規模事業者では、経理担当者は総務や人事、社長秘書などを兼務しているケースも少なくありません。
どの業務が重要か、外部に任せられないかを検討し、経理業務の一部を外注することで、その人にしかできない業務や社外には任せたくないコア業務に集中させることができます。
メリット2.人材不足を短期間で解消できる
2つ目のメリットは、人材不足を短期間で解消できることです。
経理業務が多忙を極めており、人材を増やしたいケースや新規事業の立ち上げにあたり、経理スタッフも増員したいケースをはじめ、経理スタッフが辞めてしまい、早急に人材を採用したいケースもあるのではないでしょうか。
経理の仕事は専門知識やスキル、経験などが必要となるので、誰でも良いから雇うわけにはいきません。
そのため、求人を出しても、なかなか応募者が出ないのが現状です。
しかも、人手不足の時代なので、各社で取り合いになります。
外注すれば、時間のかかる採用活動をすることなく、専門知識とスキルを持つ良質な人材を短期間で確保できるのがメリットです。
メリット3.人件費を削減できる
経理業務を外注するメリットの3つ目は、人件費を削減できることです。
経理スタッフを補う方法として、社員やアルバイトの採用をはじめ、派遣会社から経理ができるスタッフを派遣してもらう方法もあります。
社員やアルバイトは採用するのも大変で採用コストがかかるうえ、いざ採用すれば、給与の支払いだけでなく、交通費や社会保険料の会社負担やボーナスなどの支給も必要です。
派遣社員の場合は社会保険料の支払いなどは発生しないものの、専門性の高い派遣社員ほど料金が高くなります。
外注の場合、社会保険料や交通費、ボーナスの支払いも不要で、中間マージンなども発生せず、社員やアルバイト、派遣社員を利用するより、人件費を大幅に安く済ませられます。
メリット4.経理業務のブラックボックス化を防止
経理業務を外注するメリットの4つ目は、経理業務のブラックボックス化を防止できることです。
中小企業や小規模事業者を中心に、経理スタッフの人数が少なく、長年にわたって、たった1人のスタッフが担っているといったケースも少なくありません。
その結果、定年退職などにより、いざ引き継ぎをしようとしても、業務が属人化していてスムーズに引き継ぎができないことが多いです。
さらに、新たな担当者が前任の担当者のミスや資金の流用を発見するなど、企業経営の根幹を揺るがす事態も起きています。
少数の専門人材に集中する業務なので、ブラックボックス化しやすく、思わぬ犯罪にもつながります。
外注することで、業務が可視化されることで不正を防ぐことが可能です。
経理業務を外注するデメリット
では、経理業務を外注化するデメリットはどんな点でしょうか。
主なデメリットには、社内にナレッジが蓄積されないこと、経費処理重複の可能性があることが挙げられます。
デメリットを確認するとともに、デメリットを補う対策を検討することやデメリットを上回るメリットを見つけて、外注するか検討していきましょう。
デメリット1.社内にナレッジが蓄積されない
経理業務を外注するデメリットの1つ目は、社内にナレッジが蓄積されないことです。
外部に依存するとナレッジ(経理知見)が社内に蓄積されなくなるので、自社の経理スタッフや経理部門のレベルアップにつながらなくなります。
経理に関わる会計や税務、社会保険などは制度改正や法令改正が多いですが、外部に丸投げしていると、最新の知識を学ぶ機会を逃す場合や学ぶ意欲がそがれてしまうでしょう。
会計ソフトなどもどんどん進化をしていきますが、それに対応できるスキルもなくなります。
いざ外注をやめた時や外注コストが負担になった時、急に自社で対応したい案件が発生した時に困ることがあるので気を付けなくてはなりません。
デメリット2.経費処理重複の可能性がある
経理業務を外注するデメリットの2つ目は、経費処理重複の可能性があることです。
社内の経理スタッフに担わせる業務と、外注する業務を明確にしておかないと、業務の重複が生じ、業務プロセスの無駄が生じるだけでなく、お金の計算が合わなくなるなど、企業経営にも問題が生じます。
売上を多く計上してしまい、赤字なのに利益が出ていると勘違いする場合や仕入先への支払いや社内の経費精算で二重払いをしてしまい、後から回収する手間がかかっては大変です。
一部の業務を外注する場合には、社内と外部で経理業務を適切に分担することが欠かせません。
会計ソフトやシステムを使っていることで、かえって何をどう連携させるかわかりにくくなることもあるので気を付けましょう。
経理業務の外注(アウトソーシング)サービスの選び方のポイント
経理業務の外注(アウトソーシング)サービスの選び方のポイントを押さえることで、デメリットを抑えながらメリットを享受できます。
外注サービスの選び方のポイントとして、経理業務範囲を明確にすること、不正や情報流出が起こらないようセキュリティ対策をしっかり採っているサービスを選ぶこと、業務担当者やサービスの実績を確認すること、業務ステータスの可視化ができることが大切です。
ポイント1.経理業務範囲
外注サービスの選び方のポイントの1つ目は、選ぶ前に経理業務の範囲を明確化し、自社で対応したい業務と外注したい業務を仕分けすることです。
外注サービスで提供される代行業務は一律ではなく、各業者によって違いがあります。
記帳や請求書処理、入金確認や支払いなどのルーティーン業務のみに対応しているところもあれば、会計事務所や大手のサービスの中には決算業務まで対応しているところもあります。
そのため、まずはアウトソーシングしたい経理作業を洗い出し、すべてに対応できるサービスを探すことがおすすめです。
自社が想定していたより高度なサービスにも対応できることを知り、任せる業務を増やすのはありですが、任せたかったサービスに対応していないところを選んでしまうと、業務軽減や業務効率化が図れません。
ポイント2.セキュリティ対策
外注サービスの選び方の2つ目のポイントはセキュリティ対策です。
お金に関する重要な業務を任せますので、情報流出や漏洩、流用などの不正が起こらないよう、セキュリティ対策を徹底している外注サービスを探さなくてはなりません。
外注にあたっては、金銭の出入りや流れのデータだけでなく、取引先や請け負った仕事などの企業機密をはじめ、顧客や社員の情報など個人情報を提供するケースもあります。
いざ流出すれば、取引先や顧客との信頼問題にもつながり、取引停止や信用の失墜、賠償問題などが生じるリスクもあり得ます。
外注先のスタッフが横領などができない体制やシステムが整っているかもしっかりチェックしなくてはなりません。
ポイント3.業務担当者の実績
外注サービスの選び方のポイントの3つ目は、業務担当者の実績があるかです。
外注サービスを担うスタッフはどのような人材を採用しているのか、トレーニングなどを積んでいるのかなどをよく確認しましょう。
たとえば、外注業者の中には経理経験が10年以上あるスタッフのみに対応させる、簿記2級以上のスタッフに担当させるなどとしているところがあります。
外注サービスのサイトや資料などで確認するほか、明記されていない場合には問い合わせするなどして調べましょう。
また、外注サービスとしての実績の確認も重要です。
サイトなどを通じて、利用している企業の類型数や実際に使っている企業の名称や体験談を見ることや継続率などを確認しましょう。
できる限り実績のある外注サービスを選ぶことが大切です。
ポイント4.業務ステータスの可視化
外注サービスの選び方のポイントの4つ目は、業務ステータスの可視化です。
お金の流れは会社経営の血液とも言われるほど重要であり、経理業務が適切に行われているかは、会社経営をスムーズに行い、迅速な経営判断をするためにも大切なことです。
そのため、外注した業務が日々適切に行われているか、滞ることなく請求や入金がなされているか、取引先や役所などへの支払いが期日通りなされているかはとても重要です。
任せた業務が適切になされているか、リアルタイムで確認できることや簡単な作業で可視化できると安心できます。
日々の業務をしっかりこなしてくれる、パワフルでフットワークが軽い業者を探しましょう。
経理業務を外注する際の注意点
経理業務を外注する際の注意点として、提供できるサービスに誤りや法令違反がないかを確認しましょう。
たとえば、税務申告業務は税理士でなければ対応できません。
税理士事務所や税理士法人による代行サービスであったり、スタッフの中に税理士がいたり、顧問税理士による対応がないにもかかわらず、税務申告まで対応できると謳っているサービスは注意しましょう。
法令違反をしているか、契約を得たいためのおとり文句に過ぎず、実際には対応してもらえず、困ることになります。
企業経営にとって重要となる決算や税務申告などを任せたい場合には、会計事務所や税理士事務所などの代行サービスを利用するか、専門資格があるスタッフがいるサービスを選ぶことが必要です。
経理業務の外注(アウトソーシング)サービスのおすすめ3選
経理業務の外注サービスを選ぶうえでは、自社が外注したい業務を網羅していること、セキュリティ対策が万全なこと、対応するスタッフのスキルや経験値が高いこと、導入企業が多く満足度や継続率が高いなど実績が豊富なことがポイントになります。
これらのポイントを踏まえ、経理業務の外注サービスのおすすめ3選をご紹介しますので、参考にしてください。
source(オンライン経理アシスタント)
source(オンライン経理アシスタント)では、請求書・見積書の発行、領収書の整理、入金確認、支払い予約、社会保険申請、助成金申請サポートなどに対応しております。
業務担当者は経理業務10年以上の経験者が揃っているので、安心してお任せください。
アシスタントサービスを導入した企業における、1年以上の継続率90%超えとなっており、顧客満足度も高いのも安心です。
依頼したい業務を時間あたりで外注するケースも多いですが、外注スタッフがどのくらいのスピードで対応してくれるのかわからないケースは少なくありません。
sourceでは、small(20時間)、medium(40時間)、large(80時間)、Full time(160時間)などのパターンから選べ、その時間の範囲で依頼した業務に対応いたしますので、柔軟な対応力も魅力です。
NOC 経費精算効率化サービス
NOC 経費精算効率化サービスは、経費精算システム+アウトソーシング サービスの両方の良いところを有効活用できるサービスです。
データと証憑とのチェック作業、会計システムへのインポート、運用管理、システム保守(ヘルプデスク・マスタ更新など)は任せることができ、自社で行う主な作業は申請や承認、証憑等(原票)のとりまとめ、最終チェックだけと軽減できます。
月に2回の締め日が設けられ、手厚いサポートが受けられるのも安心です。
末日締め処理は外注サービスからスタッフが訪問してくれ、経費精算処理と未払金入力も処理を行ってくれます。
2回目の締め処理は、訪問時に回収した原票をもとに外注業者が処理してくれ、翌月の訪問時に原票が返却される仕組みです。
マネーフォワード クラウド経費BPO
クラウド経費BPOサービスは、特定業務に特化しているのが特徴です。
主に申請内容の承認と領収書の照合を行い、煩雑な紙運用を廃止してペーパーレス化を図り、経理業務の負担を軽減することができます。
たとえば、社員が提出した経費精算書類について、クラウド経費BPOサービスが申請内容の承認と差し戻しを行います。
それにもとづいて社内の経理スタッフが仕分けと振込を行うなど、途中のプロセスのカットが可能です。
また、紙の領収書や請求書を経理スタッフがまとめて送ると、クラウド経費BPOサービスがデータ化してくれ、証憑のファイリングと保管業務を代行してくれます。
ペーパーレス化や業務効率化を図りたい時におすすめのサービスです。
まとめ
経理業務を外注することによるメリットとデメリットをご紹介してきました。
デメリットを抑え、メリットを享受するためにも、ご紹介した選び方のポイントを押さえることが大切です。
おすすめの外注サービス3選もご紹介しましたが、依頼したい各業務の時間配分がわからない場合には、契約時間の範囲で柔軟に対応できるオンライン対応アシスタントを検討しましょう。
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